情報系大学院生のブログ

貴重な経験を忘れないようにブログを書いています。よければ見ていってください!まめな性格ではないので、投稿日と実際の日は基本ずれまくります。

DCON2021に参加して2次予選で落ちた話

DCON2021に参加したので体験記を書こうと思います。

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経緯

高専プロコン2021で予選落ちした話は前に書いたかと思います。

高専プロコンの落ちたショックは結構でかくて、こじれやすい正確でもあったため、ずっともやもやが心のなかに残ってました。

気がつけば、僕のもう一度コンテストに出てリベンジしたいという気持ちは強くなっていきました。

そんな中で見つけたのがDCONでした。

dcon.ai

僕のスキルセットはこつこつ積み上げてきた機械学習と必要に応じて勉強してきた結果、浅く広い知識になってしまったWebアプリなのでDCONとマッチしてるように感じこれだと思いました。

そこから同級生で仲が良くてかつ、強い2人のメンバーを集めました。

 

作品紹介

 

僕たちが作った作品はかきかた先生です。

かきかた先生とは小学生を対象とした漢字採点システムです。

下に2次予選の発表資料を貼っておきます。

docs.google.com


僕は採点部分をOpenCVとChainerを使って実装しました。

下がコードです。

github.com

結果

DCONではまず1次予選で30チームに絞られ、2次予選で更に10チームに絞られ、2次予選を突破したチームのみが最後の本選に進めます。

 

僕のチームの結果は2次予選落ちでした。

自信が結構あったのでかなり落ち込みました。

自信の根拠

1つ目は実現性です。

プロトタイプをすぐにでも使える状態まで作り込む事ができ、今すぐにでも出版社に対して提供できるような実現性がありました。さらにデモとして実際の小学生に使ってもらったところ、その小学生はアプリによって、文字をきれいに書くことができました。実用化のイメージは僕たちはもちろん、審査員にも伝わっていたと思います。

 

また、指摘されるであろう差別化についても大丈夫だと考えていました。現在存在している採点はすべてタブレット上でのみの動作でした。しかし、かきかた先生は写真読み込みで実際に鉛筆で書いた文字を読み込めるため、タブレットが抱える、コストや書きづらさといったデメリットを解消することができます。更に現存している漢字ドリル等にかんたんに組み込めることから汎用性の面でも優れています。

自分たちに足りなかったものは何だったのか

ほかチームのアイデアを見れていないのでわからないですがおそらく発想力で負けた気がします。

自分たちのアイデアの根幹はディープラーニングで文字を採点するという部分ですが、このアイデア自体は発想が容易であり比較的安直なアイデアと取ることもできます。

いくつかミートアップで他の班のアイデアを聞いたところ、いい意味で変なアイデアが多かったです。ここで言う変なアイデアとは、そこにディープラーニングつかうのかとインパクトを受けるような発想がベースとなっているアイデアを指します。ただ、逆に悪い部分を強調すると、本当にそれがいるのかとか、ビジネスとして成り立つのかといったように感じました。

つまり僕たちの庵とは真逆にあるわけです。

これを踏まえて去年の結果を見てみるとたしかに変なアイデアが本選には多かったように感じました。

ここから得た自分なりの教訓はこれです。

いい意味で「変なアイデア」これを全力で探す。

当然、アイデア出しではいくつもの案が出ました。ここまでは良かったと思います。

そしてそれら案の中から絞り込んでいく際、この「いい意味で変かどうか」という基準を持って絞り込んでいく。これはできてなかったなと感じました。

 

 パワーアップしたこと

OpenCV : これはまじでやりこんだし強くなったと思います。ルールベースでコーディングしたのでかなり使い込みました。

Pythonのモジュール周りの知識:これまで結構あいまいな感じだったけどpathはpathクラスを作って指定するといいとか、initファイルを作るとかそこら辺のテクニックが上達した感じがします。

 感想

卒論とかぶったので本当にしんどかったです。実装難易度もかなりあったので、朝から晩までコーディングしてました。ただその分自分のスキルはアップしたと思うし、チームメンバーが優秀だったので、最終的にすごく満足のいくアプリを作成することができました。