情報系大学院生のブログ

貴重な経験を忘れないようにブログを書いています。よければ見ていってください!まめな性格ではないので、投稿日と実際の日は基本ずれまくります。

ブランドコンテストBranCo!に参加してきました。

BranCo!というコンテストに参加してきたので体験記を書こうと思います。

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経緯

ビジネスコンテストが好きな友達に誘われて参加しました。

やっぱり誘われると嬉しいですね。

 メンバーは全員同級生で、一人はデザインバリバリできる子で、もう一人はビジネスバリバリできる子、あと一人は僕と一緒にDCONに参加しているプログラミングつよつよな子、計4人でバランスよくてよいなーと思ってました。

BranCo!とは

BranCo!はブランドコンテストということで、お題が与えられてそのお題に沿ったブランドを考えるコンテストです。

結構大きいコンテストで今回は何と287チームも参加しました。

多すぎてさすが大企業ってなりました笑。後から知ったんですが就活目的で参加している子も多かったみたいです。

下が本選のプロモーションビデオです。めっちゃかっこええ。

www.youtube.com

 

一般的なビジネスコンテストではビジネスプランが評価されると思いますが、このブランドコンテストは、インプット、コンセプト、アウトプット、プレゼン、ストーリー等発表のすべてが評価されます

 

一次予選では、5分のプレゼン動画を提出し、そこで36チームに絞られます。その後2次予選では実際にリアルタイムのプレゼンを行い6チームに絞られます。決勝戦で再度プレゼンを行い、その6チームの中から優勝と準優勝が決まります。

 

今回のテーマは「普通」でした。

作品紹介

 

speakerdeck.com

僕たちはブレストツールを作成しました。

内容はプレゼンがうまくまとまっているのでそちらを見てほしいです。

 

自分がやったこと

僕は主に自然言語処理を担当しました。

自然言語処理は「普通」がどういうものか分析するINPUTの部分とブレストツール内でのマイナーさの算出に用いています。

ただもう終わったことなので言いますが技術としては単純なWord2Vecを使っていて距離とかをうまく使ってるだけなのでそこまで大したことはやってないです。

 

特に何もなかった1次予選

1次予選では5分のプレゼン動画を作成しました。

上でも述べたメンバーが強くてプレゼンのクオリティが高かったし、自然言語処理使ってるチームはないだろうという予測もありここは通るだろうなと思ってました。

1次予選はグループごとに争うのですが無事グループ内2位で通過しました。

ただ、僕たちは1次通過だろうと思っていたので、BranCo!のレベルの高さを思い知らされました。

大揺れだった2次予選準備

ここが本当に大変でした。

時期的に卒論とDCONとこのBranCo!が重なってしまって、本当にタスクオーバーギリギリでした。

ほかのメンバーも卒研があるので、BranCo!に避ける時間がなくて提出締め切り1週間前とかから取り掛かりました。

作業は1次プレゼンの振り返りからスタートしましたが、1次予選がグループ内2位通過だったこともあり、グループは9グループあったため、このままじゃだめだという焦りがありました。

 

締め切り5日前くらいにアウトプット(プロダクト)を別のものにしないかという案がデザインの子から出ました。

 

当然、他メンバーは消極的でした。そもそも今から修正してもアイデアとして詰め切れるのかという問題があったし、ブレストツールという概念はビジネス的には弱い概念に聞こえたからです。

 

そこからデザインの子とビジネスの子が本気を出し始めました。2人で話し合いながらあれよあれよと完璧なINPUT、CONCEPT、OUTPUTを作り上げました。

僕はほとんど横で聞きながらちょくちょく意見を言う程度でした。

正直ほとんど会話に入れなかったです。理由は明確でアウトプットがしっくりきてなかったからです。でも、2人は本当にこのプランで勝負するという気迫を感じたので、いうわけにもいかず、ただひたすら聞いていました。

あるタイミングでビジネスの子が僕にプランをしっかり説明してくれてやっと理解できました。説明を受けて確かにうまくまとまっているなと納得しました。

同時に自分と彼らの間にある実力差を痛感しました

自分は1次予選の案をよりパワーアップさせることしか考えていませんでした。なぜなら、あれだけ考えて決まった案を今から覆しても元の案を超えられないと決めつけていたからです。確かにコンテストにおいて案が占める割合は大きいです。ただその案を詰めていく工程も同様に大事です。

 

彼らはその案を詰めていく工程に自信があったからこそ、大胆な案の変更ができたのです。彼らは、案を変えることで多くの部分が白紙に戻るというマイナス要素と、案を変え、そしてそれを限られた時間で詰めていったときのプラス要素を正確に見積もり、案を書き換えるという選択をしたわけです。

案を変えたのが結果的に良かったのかはわかりません。ただ、案を変えた今回の方が達成感があったし、作業量的にも充実してたので成長できた気がします。

つまり僕は、彼らの選択が正しかったと思っているし、別に上の文章は皮肉ではないです笑。

 

話がずれてしまいましたが、そこからは僕も積極的に参加して提出30秒前くらいに提出しました。本当にギリギリでめっちゃ焦りました笑。

ドキドキ2次予選と本選

2次予選と本選は同じ日にあって午前に2次予選を行い通過した6チームが午後の本選に出場するという感じです。

結果は2次予選突破!(ぼくはバイトで参加できなかった)

 

 

本選4位でした...なんでや....

 

 

客観的に見て僕達が優勝だと思ってたので本当に驚きました。特にアウトプットの部分で大きく僕たちのチームが強かったように見えましたし、実際ビジネス面で見てもブランド的に見ても僕たちのチームが強かったと思います。

ただ結果は4位でした。

なぜ4位だったか。なにが足りなかったか。

これは本当に納得いかなかったです。うーんわからない...のでここは考察なしです。

いや、負け惜しみとかじゃなくて本当にわからなかった...

特に自信があったInputの部分が点数が伸びなくて悔しかったです。

悔しい気持ちは他のメンバーも一緒で負け惜しみを言いまくりました。

今回のコンテストで得た自分の知見・成長

1つ目は現状の案にとらわれないこと、そして今の案のスケール(どこまで行けるか)を客観的に判断することです。どうしても案を詰めていくとはじめは気づかなかったその案のいい部分が大きくなっていきます。なのでそこで満足しがちなのですが、それに惑わされず、この案でどこまで行けるのかを正確に過去の作品等から判断し、ぎりぎりまで考察することが大切だと感じました。

2つ目はコンセプトを意識したプレゼンです。これまではどうしても機能の部分にフォーカスしたプレゼンを作ることが多かったのですが、プロダクトがどういうコンセプトを持つのかをもっとしっかり書くべきだなと思いました。多少抽象的になってもいいので聞き手がすんなり受け入れるような明確な言葉回しを入れることで聞き手はすっと引き込まれます。今回ほかのチームのプレゼンを見てそう思いました。

 

追記:懇親会に参加してわかった足りなかったもの

懇親会に参加してきてそこで審査員の方々から直接話しを聞くうちに足りなかったものがわかってきたのでここで述べます。

おそらくそれはアウトプットのアイデアインパクトです。一位のゴミ箱に注目したのが良かったというワードを5回くらい聞きました。確かに彼らのプレゼンを聞きながら僕たちも「ゴミ箱!?」ってなったのを覚えています。このインパクトを彼らはうまくプレゼン内に組み込んでいました。

じゃあインパクト(衝撃)って何なんでしょうか?

僕はインパクトとはイデアを外側から見たときの意外性だと考えました。

ここで僕たちに話を戻すと僕たちの自信はアウトプットの実現性から来ていました。実際にリリースするとなると僕たちの班に勝てるアイデアは実際存在しなかったと思います。ただ、意外性では弱かったと言わざるを得ません。個人的な評価で意外性と現実性の散布図を書くと下のようになっていると思います。(もう一度書きますがあくまで個人の感想です)

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このグラフからOUTPUTでは意外性>実現性が成り立っていることがわかります。それも意外性の方にかなり強いバイアスが掛かっています。

僕たちはBranCo!における意外性の重要さに気づかず、自分たちの実現性を重んじる感性でこのコンテストに取り組んでしまっていました。

これが僕たちの敗因です。僕たち工学系の学生はどうしてもプロダクトの方に目が行きがちで実現性を重視してしまします。

ここから言いたいのは、過去のコンテスト結果からこの法則性に気づいておく必要があるというわけです。

言ってしまえば当たり前のことで、当然僕たちも行ってはいましたが、上の尺度では見れていませんでした。

今後のコンテストはそこらへんを意識していきたいですね。

 

感想

一番良かったなと思うのは視野が広がったことです。普段のコンテストは理系が中心なのですが今回はバリバリ文系の子が多かったです。勉強環境が違えば考え方も変わってくるのでプレゼンは全然違うものになります。そんな普段聞かないプレゼンを聞いてて普通に面白かったです。また、懇親会では、社員さんや他の参加者の話を聞けてとても興味深かったです。特に、質的調査は大事ですよという話は機械学習等を学んできた僕にとってはとても新鮮で面白かったです。時間があれば勉強してみたいです。

あと強いメンバーと一緒に作業して得られたものも多かったし、アイデアがどんどん形になっていくのは楽しかったので、最終的に参加してよかったという結論です。

後日、参加した懇親会で審査員の一人が僕たちを一位に押してくれていたと聞いて本当に嬉しかったです。

ブランドコンテストということで、工学系の学生にとってはとっつきにくいですが、分野が違う分、面白くためになるコンテストだと思うので参加を迷っている人がいれば参加してみてはいかがでしょうか?