2021年の振り返り
この記事の意味
この1年でやったこと
1月
- 高専DCON2021出場2次予選敗退...
2月
- Branco2021出場4位!
- 卒論提出
3月
4月
- NAIST入学
- 寮ぐらしスタート
5月
6月
- サマーインターン選考
- ソフトウェアシンポジウム2021発表(論文奨励賞受賞!)
- Geiot
7月
8月
9月
- ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2021発表
- ヤフー株式会社2weeksインターン
- CodePartyプロジェクト立ち上げ
10月
11月
- JPHacks本選(Best Hack Award, Best Audience Award、2冠受賞!)
12月
感想
本当に忙しい日々でした。 我ながら頑張ったなと思います。
ただ一方で就職活動を通して自分の実力不足も実感しました。
来年は技術力を上げていく年にできたらいいなと思います。
JPHACKS2021でBest Hack AwardとBest Audience Awardを頂いたお話
はじめに
はじめまして、てるといいます。
情報系大学院生です。
いつもは貴重な経験をしたなーと思ったときに、それを忘れないようにブログを書いています。
自分のために書いているのでいつも適当で主観的な内容になることが多いです。
ただ今回は折角の機会なのでJPHAKCSさんのアドベントカレンダーに申し込みました。よって気合が入ってます。
前半はJPHAKCSの感想文です。JPHAKCSの参加者さんが少しでも増えるようにと思いながら書きました。
後半はJPHAKCSの勝因分析です。今回、今後の参加者さんの参考になればと思いながら書きました。
良ければ読んでいってください!そしてコメントとか書いてくれると嬉しいです。
他の記事は読まないでください。恥ずかしいので...
JPHAKCSとは
公式サイトを見ていただくのが一番いいと思うので貼っておきます。 もともとオフラインだったらしいのですが、今はオンラインです。
感想文
感想文というより半分宣伝...
JPHACKSの良かった点
今回参加してみてよかったなーと思った点を3つにまとめました。
1つ目は発表会で他のチームの発表を聞いていてめちゃくちゃ感じました。どのチームも技術力が高くて、かつアイデアがとてもユニークなので、発表会を聞いているだけで楽しかったです。自分たちの発表前はそれどころではありませんでしたが...
2つ目ですが、これはJPHACKSならではの魅力かなと思っています。審査対象にgithubが含まれているのでどのチームもREADMEをかなり作り込んでいます。そしてこのgithubは誰でも見る事ができるので、コンテスト後に見て回ることができます。僕の個人的な「オシ」のリポジトリを貼っておきます。
- Voice Tagさん、技術力すごいし、僕がメンタル弱めな人間なのであったらぜひ使いたいと思った。
GitHub - jphacks/F_2108: Voice Tag -あなたの音声を付箋に。-
- ニコトレさん、アプリがデプロイされているので実際に遊べて面白い。
GitHub - jphacks/B_2101: 「にこトレ!」ミライ小町ちゃんと一緒に表情筋のトレーニングができるWebアプリケーション
- ブックロウさん、フクロウの目が光るの好き。システムの作り込みがすごい。
GitHub - jphacks/B_2109: ブックロウ - しおり型本管理システム / Bookowl - managing books with original bookmarks.
3 つ目は、参加学生にとってとてもありがたいメリットだと思います。Best Hack AwardやBest Audience Awardはもちろん、協賛企業さんそれぞれが提供する企業賞、イノベーター認定等、かなりの賞があります。単純に賞をもらえると嬉しいですし、自分の実績にもなります。こういうコンテスト好きです。
感想
結論としてしんどかったですが、楽しかったです。 同じ研究室4人で出たので、一緒に研究室で作業している感じがハッカソンって感じでした。 メンバー全員が就活中なこともあり「技術的にこだわる」というところをチームの目標にしていたので、ハッカソンをしながらもそれぞれが使いたい技術を使えたのが良かったなと思います。特に僕の場合はReact/TSが今回使うの初めてだったので、とりあえず動けばいいやではなく、時間をかけてしっかり理解しながら作業することができました。その結果、いつものハッカソンよりも確かな技術を身につけられました。
この発見は自分の中では大きくて、今後もアウトプット中もしっかりインプットすることを意識していこうと強く感じました。
あと、最後でしたが賞を頂くことができて、その後の懇親会で多くの企業の方や審査員の方に褒めていただいたのがとても嬉しかったです。
勝因分析
ここからはJPHACKSの分析です。
ちょっと僕の話をさせてもらうと、もともとコンテストとか、ハッカソンに参加するのが好きで、よく参加してます。普段僕が意識していることと、それを踏まえてJPHACKSのポイントを自分なりにまとめてみました。よければ参考にしてください。
ハッカソンで重要だと思っていること
基本的にコンテストはプレゼンで評価されます。 ハッカソンはGithubも評価対象ですがやはりプレゼンが大きな割合を占めています。
つまり審査員が共感・関心して評価してくれるようなプレゼンは何かを理解する事が重要だと思っています。
これまでのコンテスト・ハッカソンの参加経験からまとめるとポイントは以下の6つかなと思います。
- 課題に納得感があるか。
- 一貫性があるか。
- 独創性を感じるか。
- 技術的にすごそうと感じるか。
- 社会貢献性を感じるか。
- 収益性を感じるか。
僕は特に1の「課題に納得感があるか。」がコンテスト・ハッカソンで一番重要なポイントだと思っているのでこれだけ抜粋して書きます。
課題はプレゼン構成で一番初めに述べる内容で、その後のアイデアや技術はこの課題を解決するために存在しています。
つまりこの課題に対して審査員が納得しないと、その後のプレゼンも微妙に感じてしまいます。
ビジネスコンテストとかでよく審査員の人が指摘する「アイデアベースだよね」とか「それって本当に意味あるの?」っていうのはまさに課題がぼやけていることを指摘しています。
逆にこの課題がバチッとはまると、その後のプレゼンもそれっぽく聞こえるのです。
つまり課題定義がうまくいくか行かないかが勝敗を分けると僕は思っています。
課題出しのおすすめ
色々方法はあると思いますがめちゃくちゃおすすめなのが、自分が実際に当事者である課題を課題にすることです。
自分が当事者であると、実際のエピソードや心からの声を届けることで「1.課題に納得感を感じるか」の観点でめちゃくちゃ有利になります。
課題の当事者本人が言うと説得感が増しますし実際のエピソードも話しやすいです。
例えば
- 発表者:「就活中の学生」、課題:「ESで似たような内容ばっかり書くのがしんどい。」
だと誰しもが就活を経験していますし、発表者がまさに就活中だからこそ説得力も増します。
またその課題が他の人が気づきにくいものであれば更に良いと思います。
- 発表者:「研究中の理系学生」、課題:「被験者実験の準備+謝礼金手続きがめちゃくちゃしんどい。」
審査員は理系学生とは限らないので伝える力こそ必要ですが、もしできれば、独創性と言う部分で審査員を引きつけることができます。個人的に一番このパターンが強いと思っています。
逆に評価されづらいなと感じる例を上げると、
- 発表者:「学生」、課題:「日本は他の国と比べてフードロスが大きい」
- 発表者:「学生」、課題:「農家の高齢化が進んでいて日本の農業が消滅しようとしている」
かなと思います。
自分から遠いところだと、どうしても説得力は劣ってしまいますし、課題もネットを使えば出てくるような表面的なものになりがちです。
当然リサーチやヒアリングを頑張ればそこはカバーできると思います。ただ、確実に難易度は跳ね上がります。
そして何よりもここがいちばん大切だと思うのですが、せっかくプロダクトを作って課題を解決するなら、自分に関係ない課題に取り組むよりも、自分が普段から課題に感じていることに取り組むほうが楽しいですし、自分を含めて実際にユーザに使ってもらえるような素敵なプロダクトになると思います。
解決案・プロダクトアイデアのおすすめ
ここはひらめきだと思います。いっぱいアイデアを出すのがいいのかなと思います。
プレゼン作成のおすすめ
プレゼン作成は上の6つをわかりやすく審査員に伝えることを意識しています。 それぞれでよくやることを書いておきます。
- エピソードを入れて当事者であることをアピールしながら、若干オーバーくらいでもいいので熱く語る。
- 課題、原因、解決策を先に定義して、その後にストーリーを作っていきましょう。
- 自分たちのこだわりポイントやユニークな点をしっかり強調して、それがどうすごいのかをわかりやすく審査員に伝えましょう。
- 技術的なこだわりポイントをスライドでまとめましょう。なぜそれを使ったかも入れれると2の印象も上がります。
- コロナやSDGsのワードを入れましょう。2が失われないようにしましょう。(無理に入れなくていいです)
- マネタイズモデルを説明しましょう。
それぞれの具体例です。良ければ参考にしてください。
- これが課題だと考えています!実際の私達のエピソードを紹介します。といった苦しい経験がありました。私達は当事者としてこの課題を解決したいと強く思っています。
- この課題の原因は何なのか、ヒアリングで分析しました。そうするとこれが原因であることがわかってきました。この原因を排除するために私達はこれを提案します。
- 私達がこだわったポイントを紹介します。1つ目は〜です。これによりこの原因が解決できるとともに、こういう良いポイントがあります。
- 3と大体一緒です。
- 略
- 略
ここらへんはどうしても小手先のテクニックになってきてしまいます。本質的ではない感じがします... 。ただ、いい課題であれば自然と良いプレゼンになると思っています。
JPHACKSの分析
JPHACKSで今回感じたそれぞれの重み付けはこんな感じかなと思います。
- めっちゃ大事
- 大事
- めっちゃ大事
- 大事
- あればいい
- あればいい
その他重要そうだなと感じたところです。
- デモは必須
- カメラやセンサー、IoTといったオフラインのプロダクトがデモ映えするので強い
- プレゼンもかなり大事(課題説明や強みの説明)
- 事業として継続できるかも見られていそう。(開発をつづけてくれそうか?)
最後に
こんなに長い記事を読んでくださってありがとうございました!
またこのような楽しい場を提供してくださったJPHACKS運営の方々を始め、協賛企業の方々、そしてチームメンバーに改めてお礼申し上げます。
freeeさんの就業型インターンに参加してきました!
freeeさんのサマーインターンに参加してきました!
freeeさんの10days就業形サマーインターンに参加してきたので体験記を書こうと思います。
インターン参加までの流れ
ざっくりインターンの参加までの流れです。割とサクサク進みました。
コーディング試験の1次は結構難しかった記憶があります。インターンの内定もらっていた人はみんな満点だったと思います。
エンジニア面接は他社よりも穏やかな雰囲気で緊張せずに挑むことが出来ました。これまで取り組んだことや現在の技術力が中心に聞かれました。また技術に取り組む姿勢や学習意欲についても重視されていた感じがします。
1. Wantedlyにてスカウトが来る。
2. 合同のインターン説明会に参加する。
3. コーディング試験1次(実装系の問題、制限時間4h)
4. コーディング試験2次(簡単なWebAPIの実装、制限時間1週間)
5. エンジニア面接
6. 合格通知
インターンで取り組んだこと
チームは大阪の開発チームに配属されました。そこでfreeeプロジェクト管理の機能追加に取り組みました。
スケジュール的には以下のとおりです。
1 day: 説明、顔合わせ、環境構築
2 day: 環境構築
3 day: 環境構築、軽めのチケット(コードリーディング中心)
4 day: 軽めのチケット(コーディング)
5 day: 軽めのチケット(コーディング・PR)、重めのチケット(デザイン設計)
6 day: 重めのチケット(デザイン設計)
7 day: 重めのチケット(コーディング)、軽めのチケット(レビュー対応)
8 day: 重めのチケット(コーディング)
9 day: 重めのチケット(コーディング・PR)
10 day: 重めのチケット(レビュー対応)、成果発表会
インターンのカリキュラムとしては軽めのチケットで開発に慣れてもらって重めのチケットとしてUI設計から実装まで取り組んでもらうという形でした。
使用した技術としてはReact+Hooks+TypeScriptを中心に書いていました。
インターンで感じたこと
1. エンジニアさんがかっこいい
一番感じたことなのですがかっこいいエンジニアさんが多いなと思いました。技術力の部分はもちろんなんですが、会議等の議論や普段の会話を通して、サービスやチーム、会社を良くすることを一番に考えて行動されていると感じました。例えばチームの誰かが困っていたら助ける姿勢であったり、プロダクトやチームについて真剣に議論する姿であったり、いい事があればしっかり褒めるなど、こういうエンジニアさんになりたいなーと思う人が多くいました。
2. デザインを考えるところからレビューまでエンジニア業務を痛感して体験できた
インターンで学べたこと
1. Githubを使った開発フロー
Freeeさんでの開発はJiraとGithubが中心になっていました。これまでもGithubを使ってはいたのですが、実際のチーム開発は全然異なり、レビューやPRの切り方CICDなどより実務的なGithub管理を体験することが出来ました。
2. UI/UXの考え方
UIを考える工程でUXデザイナーさんや同じチームのメンバーさんに会議形式でフィードバックをもらうことが出来たので、UI/UXを考える上で大切なユーザ目線であったり、一般的な考え方、迷ったときの判断基準等について学ぶことが出来ました。
3. React周り
これまではReactを触ったことがなかった分、業務や業務外での勉強を通してReactの理解を深めることが出来ました。
Storybookを使ったテスト手法やHooksとReactのコードのかき分け等は実際にエンジニアの方からフィードバックや解説をいただきながら取り組めたので理解度が一気に進みました。
感想
とても楽しくて学びの多いインターンでした。
楽しめたのはエンジニアさんが魅力的な人が多くチームの雰囲気もとてもいいものだったからだと思います。
こういう雰囲気の職場で働きたいなと強く感じました。
このような場を提供していただきとても感謝しています。
ブランドコンテストBranCo!に参加してきました。
BranCo!というコンテストに参加してきたので体験記を書こうと思います。
経緯
ビジネスコンテストが好きな友達に誘われて参加しました。
やっぱり誘われると嬉しいですね。
メンバーは全員同級生で、一人はデザインバリバリできる子で、もう一人はビジネスバリバリできる子、あと一人は僕と一緒にDCONに参加しているプログラミングつよつよな子、計4人でバランスよくてよいなーと思ってました。
BranCo!とは
BranCo!はブランドコンテストということで、お題が与えられてそのお題に沿ったブランドを考えるコンテストです。
結構大きいコンテストで今回は何と287チームも参加しました。
多すぎてさすが大企業ってなりました笑。後から知ったんですが就活目的で参加している子も多かったみたいです。
下が本選のプロモーションビデオです。めっちゃかっこええ。
一般的なビジネスコンテストではビジネスプランが評価されると思いますが、このブランドコンテストは、インプット、コンセプト、アウトプット、プレゼン、ストーリー等発表のすべてが評価されます。
一次予選では、5分のプレゼン動画を提出し、そこで36チームに絞られます。その後2次予選では実際にリアルタイムのプレゼンを行い6チームに絞られます。決勝戦で再度プレゼンを行い、その6チームの中から優勝と準優勝が決まります。
今回のテーマは「普通」でした。
作品紹介
僕たちはブレストツールを作成しました。
内容はプレゼンがうまくまとまっているのでそちらを見てほしいです。
自分がやったこと
僕は主に自然言語処理を担当しました。
自然言語処理は「普通」がどういうものか分析するINPUTの部分とブレストツール内でのマイナーさの算出に用いています。
ただもう終わったことなので言いますが技術としては単純なWord2Vecを使っていて距離とかをうまく使ってるだけなのでそこまで大したことはやってないです。
特に何もなかった1次予選
1次予選では5分のプレゼン動画を作成しました。
上でも述べたメンバーが強くてプレゼンのクオリティが高かったし、自然言語処理使ってるチームはないだろうという予測もありここは通るだろうなと思ってました。
1次予選はグループごとに争うのですが無事グループ内2位で通過しました。
ただ、僕たちは1次通過だろうと思っていたので、BranCo!のレベルの高さを思い知らされました。
大揺れだった2次予選準備
ここが本当に大変でした。
時期的に卒論とDCONとこのBranCo!が重なってしまって、本当にタスクオーバーギリギリでした。
ほかのメンバーも卒研があるので、BranCo!に避ける時間がなくて提出締め切り1週間前とかから取り掛かりました。
作業は1次プレゼンの振り返りからスタートしましたが、1次予選がグループ内2位通過だったこともあり、グループは9グループあったため、このままじゃだめだという焦りがありました。
締め切り5日前くらいにアウトプット(プロダクト)を別のものにしないかという案がデザインの子から出ました。
当然、他メンバーは消極的でした。そもそも今から修正してもアイデアとして詰め切れるのかという問題があったし、ブレストツールという概念はビジネス的には弱い概念に聞こえたからです。
そこからデザインの子とビジネスの子が本気を出し始めました。2人で話し合いながらあれよあれよと完璧なINPUT、CONCEPT、OUTPUTを作り上げました。
僕はほとんど横で聞きながらちょくちょく意見を言う程度でした。
正直ほとんど会話に入れなかったです。理由は明確でアウトプットがしっくりきてなかったからです。でも、2人は本当にこのプランで勝負するという気迫を感じたので、いうわけにもいかず、ただひたすら聞いていました。
あるタイミングでビジネスの子が僕にプランをしっかり説明してくれてやっと理解できました。説明を受けて確かにうまくまとまっているなと納得しました。
同時に自分と彼らの間にある実力差を痛感しました。
自分は1次予選の案をよりパワーアップさせることしか考えていませんでした。なぜなら、あれだけ考えて決まった案を今から覆しても元の案を超えられないと決めつけていたからです。確かにコンテストにおいて案が占める割合は大きいです。ただその案を詰めていく工程も同様に大事です。
彼らはその案を詰めていく工程に自信があったからこそ、大胆な案の変更ができたのです。彼らは、案を変えることで多くの部分が白紙に戻るというマイナス要素と、案を変え、そしてそれを限られた時間で詰めていったときのプラス要素を正確に見積もり、案を書き換えるという選択をしたわけです。
案を変えたのが結果的に良かったのかはわかりません。ただ、案を変えた今回の方が達成感があったし、作業量的にも充実してたので成長できた気がします。
つまり僕は、彼らの選択が正しかったと思っているし、別に上の文章は皮肉ではないです笑。
話がずれてしまいましたが、そこからは僕も積極的に参加して提出30秒前くらいに提出しました。本当にギリギリでめっちゃ焦りました笑。
ドキドキ2次予選と本選
2次予選と本選は同じ日にあって午前に2次予選を行い通過した6チームが午後の本選に出場するという感じです。
結果は2次予選突破!(ぼくはバイトで参加できなかった)
本選4位でした...なんでや....
客観的に見て僕達が優勝だと思ってたので本当に驚きました。特にアウトプットの部分で大きく僕たちのチームが強かったように見えましたし、実際ビジネス面で見てもブランド的に見ても僕たちのチームが強かったと思います。
ただ結果は4位でした。
なぜ4位だったか。なにが足りなかったか。
これは本当に納得いかなかったです。うーんわからない...のでここは考察なしです。
いや、負け惜しみとかじゃなくて本当にわからなかった...
特に自信があったInputの部分が点数が伸びなくて悔しかったです。
悔しい気持ちは他のメンバーも一緒で負け惜しみを言いまくりました。
今回のコンテストで得た自分の知見・成長
1つ目は現状の案にとらわれないこと、そして今の案のスケール(どこまで行けるか)を客観的に判断することです。どうしても案を詰めていくとはじめは気づかなかったその案のいい部分が大きくなっていきます。なのでそこで満足しがちなのですが、それに惑わされず、この案でどこまで行けるのかを正確に過去の作品等から判断し、ぎりぎりまで考察することが大切だと感じました。
2つ目はコンセプトを意識したプレゼンです。これまではどうしても機能の部分にフォーカスしたプレゼンを作ることが多かったのですが、プロダクトがどういうコンセプトを持つのかをもっとしっかり書くべきだなと思いました。多少抽象的になってもいいので聞き手がすんなり受け入れるような明確な言葉回しを入れることで聞き手はすっと引き込まれます。今回ほかのチームのプレゼンを見てそう思いました。
追記:懇親会に参加してわかった足りなかったもの
懇親会に参加してきてそこで審査員の方々から直接話しを聞くうちに足りなかったものがわかってきたのでここで述べます。
おそらくそれはアウトプットのアイデアのインパクトです。一位のゴミ箱に注目したのが良かったというワードを5回くらい聞きました。確かに彼らのプレゼンを聞きながら僕たちも「ゴミ箱!?」ってなったのを覚えています。このインパクトを彼らはうまくプレゼン内に組み込んでいました。
じゃあインパクト(衝撃)って何なんでしょうか?
僕はインパクトとはアイデアを外側から見たときの意外性だと考えました。
ここで僕たちに話を戻すと僕たちの自信はアウトプットの実現性から来ていました。実際にリリースするとなると僕たちの班に勝てるアイデアは実際存在しなかったと思います。ただ、意外性では弱かったと言わざるを得ません。個人的な評価で意外性と現実性の散布図を書くと下のようになっていると思います。(もう一度書きますがあくまで個人の感想です)
このグラフからOUTPUTでは意外性>実現性が成り立っていることがわかります。それも意外性の方にかなり強いバイアスが掛かっています。
僕たちはBranCo!における意外性の重要さに気づかず、自分たちの実現性を重んじる感性でこのコンテストに取り組んでしまっていました。
これが僕たちの敗因です。僕たち工学系の学生はどうしてもプロダクトの方に目が行きがちで実現性を重視してしまします。
ここから言いたいのは、過去のコンテスト結果からこの法則性に気づいておく必要があるというわけです。
言ってしまえば当たり前のことで、当然僕たちも行ってはいましたが、上の尺度では見れていませんでした。
今後のコンテストはそこらへんを意識していきたいですね。
感想
一番良かったなと思うのは視野が広がったことです。普段のコンテストは理系が中心なのですが今回はバリバリ文系の子が多かったです。勉強環境が違えば考え方も変わってくるのでプレゼンは全然違うものになります。そんな普段聞かないプレゼンを聞いてて普通に面白かったです。また、懇親会では、社員さんや他の参加者の話を聞けてとても興味深かったです。特に、質的調査は大事ですよという話は機械学習等を学んできた僕にとってはとても新鮮で面白かったです。時間があれば勉強してみたいです。
あと強いメンバーと一緒に作業して得られたものも多かったし、アイデアがどんどん形になっていくのは楽しかったので、最終的に参加してよかったという結論です。
後日、参加した懇親会で審査員の一人が僕たちを一位に押してくれていたと聞いて本当に嬉しかったです。
ブランドコンテストということで、工学系の学生にとってはとっつきにくいですが、分野が違う分、面白くためになるコンテストだと思うので参加を迷っている人がいれば参加してみてはいかがでしょうか?
DCON2021に参加して2次予選で落ちた話
DCON2021に参加したので体験記を書こうと思います。
経緯
高専プロコン2021で予選落ちした話は前に書いたかと思います。
高専プロコンの落ちたショックは結構でかくて、こじれやすい正確でもあったため、ずっともやもやが心のなかに残ってました。
気がつけば、僕のもう一度コンテストに出てリベンジしたいという気持ちは強くなっていきました。
そんな中で見つけたのがDCONでした。
僕のスキルセットはこつこつ積み上げてきた機械学習と必要に応じて勉強してきた結果、浅く広い知識になってしまったWebアプリなのでDCONとマッチしてるように感じこれだと思いました。
そこから同級生で仲が良くてかつ、強い2人のメンバーを集めました。
作品紹介
僕たちが作った作品はかきかた先生です。
かきかた先生とは小学生を対象とした漢字採点システムです。
下に2次予選の発表資料を貼っておきます。
僕は採点部分をOpenCVとChainerを使って実装しました。
下がコードです。
結果
DCONではまず1次予選で30チームに絞られ、2次予選で更に10チームに絞られ、2次予選を突破したチームのみが最後の本選に進めます。
僕のチームの結果は2次予選落ちでした。
自信が結構あったのでかなり落ち込みました。
自信の根拠
1つ目は実現性です。
プロトタイプをすぐにでも使える状態まで作り込む事ができ、今すぐにでも出版社に対して提供できるような実現性がありました。さらにデモとして実際の小学生に使ってもらったところ、その小学生はアプリによって、文字をきれいに書くことができました。実用化のイメージは僕たちはもちろん、審査員にも伝わっていたと思います。
また、指摘されるであろう差別化についても大丈夫だと考えていました。現在存在している採点はすべてタブレット上でのみの動作でした。しかし、かきかた先生は写真読み込みで実際に鉛筆で書いた文字を読み込めるため、タブレットが抱える、コストや書きづらさといったデメリットを解消することができます。更に現存している漢字ドリル等にかんたんに組み込めることから汎用性の面でも優れています。
自分たちに足りなかったものは何だったのか
ほかチームのアイデアを見れていないのでわからないですがおそらく発想力で負けた気がします。
自分たちのアイデアの根幹はディープラーニングで文字を採点するという部分ですが、このアイデア自体は発想が容易であり比較的安直なアイデアと取ることもできます。
いくつかミートアップで他の班のアイデアを聞いたところ、いい意味で変なアイデアが多かったです。ここで言う変なアイデアとは、そこにディープラーニングつかうのかとインパクトを受けるような発想がベースとなっているアイデアを指します。ただ、逆に悪い部分を強調すると、本当にそれがいるのかとか、ビジネスとして成り立つのかといったように感じました。
つまり僕たちの庵とは真逆にあるわけです。
これを踏まえて去年の結果を見てみるとたしかに変なアイデアが本選には多かったように感じました。
ここから得た自分なりの教訓はこれです。
いい意味で「変なアイデア」これを全力で探す。
当然、アイデア出しではいくつもの案が出ました。ここまでは良かったと思います。
そしてそれら案の中から絞り込んでいく際、この「いい意味で変かどうか」という基準を持って絞り込んでいく。これはできてなかったなと感じました。
パワーアップしたこと
OpenCV : これはまじでやりこんだし強くなったと思います。ルールベースでコーディングしたのでかなり使い込みました。
Pythonのモジュール周りの知識:これまで結構あいまいな感じだったけどpathはpathクラスを作って指定するといいとか、initファイルを作るとかそこら辺のテクニックが上達した感じがします。
感想
卒論とかぶったので本当にしんどかったです。実装難易度もかなりあったので、朝から晩までコーディングしてました。ただその分自分のスキルはアップしたと思うし、チームメンバーが優秀だったので、最終的にすごく満足のいくアプリを作成することができました。
オンコン#8で優勝した話
オンコン#8に参加したので体験記を書こうと思います。
スケジュールや時間配分、自分が考えるアイデア出しの手法とかも書いているのでこれから参加する人にも参考になるかと思います。
経緯
友達がオンコンの運営に参加してて、DCONメンバーで参加しないか?と招待されたので参加しました。
でも正直最初はあんまり乗り気じゃなかったです笑。
なんかしんどそうだった。
スケジュールとやったこと
9月23日から10月2日にかけて参加しました。
9/23 20:00~22:30 アイスブレイクとか
9/24 14:00~18:00 アイデア出し
9/25 14:30~18:30 アイデア出し
9/26 15:30~18:00 アイデア3つに絞る
9/27 16:00~18:30 アイデアを一つに絞った
9/28 14:00~19:30,21:00~23:00 アイデア詰めながら予選スライド作成
9/29 14:00~18:00,23:30~0:00 予選プレゼン動画作成+提出、メンターからのフィードバック
9/30 14:00~18:00 フィードバックを受けて案を更に詰める
10/1 14:00~20:00,23:00~26:00 本選スライド作成,プレゼン練習
10/2 本選
アイデア出しについて
上の通りはじめの10時間近くをアイデア出しに費やしました。
アイデア出しは特に凝ったファシリテーション技法は使わずにただひたすら誰かが案を出してそれについて議論する形で進めました。
このやり方のメリットは議題に上がるのが常にある程度形のできた「案」なので、余計な寄り道が生まれないことです。マインドマップとかで低レイヤーのところから案を生み出そうとするとどうしても時間がかかるし、議題がいい方向に収縮しない可能性が経験則的に多くこのようなコンテストでは不向きだと思っています。特にお題が広いときはマインドマップでその広い範囲をカバーすることは不可能です。
一方でデメリットは、出ないときは出ないことです。やはり1から案を考えるのは困難であり、議論が詰まる場面も実際に有りました。ただ、そのような場面は無駄ではなく各自が頭を使って案を考える生産的な時間なので焦らず許容することが大切だと思います。
ツールはgoogleslideを使って、各自考えついた案を書き出していく形式を取りました。
とりあえず手を動かすことは大事で、自分の頭も整理できるし、他の人も意見しやすくなります。さらに、没になった案もスライドを遡れば再確認できるので、意外と良かったみたいな案が消えてしまうことを防ぐことができます。
結果
優勝しました!
一応動画があるので貼っておきます。
勝因の考察
土台となる案の発想が決め手だったと思います。アイデア出しで妥協せずに自分たちがこれだと思う案が出るまで粘ることが大切だと思います。
審査員のコメントも踏まえて優勝の要因になったと思う部分を書いておきます。参考になれば嬉しいです。
- サービスのターゲットが自分たちだったので、必要な機能を付け加えることができた上に、プレゼン時の説得力が増した。
- マネタイズの部分をしっかり詰めれていた。(広告収入とかは印象悪かった。本当にお金を払うかどうか客観的に見て、学生からお金を取るのではなく研究室から取った。)
全体の感想
スケジュールを見たらわかると思うんですけどめちゃくちゃハードスケジュールです。その割に景品も正直微妙です...が、やっぱり発表は楽しかったし、優勝できたのは何より嬉しかったので結論は参加してよかったなと思っています。
あと、一番いいなと思ったのが、メンターさんから結構密にメンタリングしてもらえることです。チームによっては3,4回zoomメンタリングしてもらっているチームもありました。
参加するか迷っている人がいたらとりあえず参加したらいいと思います。他の参加者さんではとりあえず参加はしたけどほとんど作業には参加できなかったみたいな人も多かったので、参加してから考えるみたいな感じでも大丈夫なんじゃないでしょうか。
参考文献
高専プロコン予選敗退した話
高専プロコン2020に参加しました。
結構頑張ったんだけど、タイトル通り予選落ちしちゃいました。
悔しい気持ちといくつかの反省を書き残しておこうと思います。
経緯
教授に誘われて参加しました。
ここ1,2年でコンペとかインターンとか出たくてwebプログラミングとかを頑張ってたのでぜひぜひと参加しました。
チームメンバー
チームは5人で僕と、同い年の専攻科の子一人、あと2年3人というメンバーでした。
当然2年生はまだプログラミング全然できないという感じで同い年の子もそこまでプログラミングが得意というわけではなかったです。
経験的に僕がリーダーになって進めてていきました。
始まってから
6月中旬に応募締め切りだったので5月くらいから活動開始しました。
プロコンは初めてだったので結構手探り状態だったけど、とりあえず自分の思うようにやろうということで自分が思うようにリーダーとして引っ張ることを意識しながら進めていきました。
コロナ真っ最中だったので基本的にオンラインでミーティングしながら進めてました。
まず、案決めは各自が持ち寄った案の中で多数決とるかんじで決めました。
案は結局僕が持ってきたもので決定しました。
ここからディスカッションを開始し、案を深めていきました。
プレゼン作成は分業してもしゃあないやろということで僕ともう一人の専攻科の子の2人で進めました。
最後に先生のチェックをうけて提出って感じです。
結果が出てから成果物提出期日までが2か月ほどとややタイトかつ作るものが大きかったので結果を待たずプログラミングをスタートしました
プログラミングできるのは僕だけだったので僕がサーバーサイドをバリバリ書きながらほかの人にはフロントエンドを勉強してもらうみたいな感じで進めました。
そんなさなか予選落ちの連絡が来ました。結構コード書いてたのでまじでつらい、、、
反省点
1つ目はあんまり打ち解けられなかったことです。やっぱりチームの中がいいっていうのは大事で、2年生は結構気を使って思ったことを発言してなかったり、僕の決定を受け入れるだけみたいな感じでした。これが変わっていればもっと積極的な議論ができたかなと思います。
2つ目は案決めの方法です。たぶん早くに案を決定しすぎました。案を一人一人が考えてきてもあんまりいい案はでないです。てかそれだとチームでやる意味が薄れてきます。もっと時間をかけてディスカッションをしながら案を出して行けたらよかったなと思います。当然それをするためには1つ目でも述べた仲の良さが重要になってきます。
3つ目は高専プロコンの特徴をつかみ切れてなかったことです。
僕の案はちょっとハードウェアが足りんかった。
まああとはあんまり言いたくないんですが、今回は実質的に僕のワンマンチームだったんでそこはつらい部分でした。優秀なメンバーがいてほしかった。
まとめ
結構コミットしてたので敗退はかなり落ち込みました。
ただ、コンテストに取り組んでいる間は結構面白かったです。
コンテスト楽しい!ということがわかっただけでプラスということですね。
他にもコンテストやってみようという気持ちが生まれたので!