JPHACKS2021でBest Hack AwardとBest Audience Awardを頂いたお話
はじめに
はじめまして、てるといいます。
情報系大学院生です。
いつもは貴重な経験をしたなーと思ったときに、それを忘れないようにブログを書いています。
自分のために書いているのでいつも適当で主観的な内容になることが多いです。
ただ今回は折角の機会なのでJPHAKCSさんのアドベントカレンダーに申し込みました。よって気合が入ってます。
前半はJPHAKCSの感想文です。JPHAKCSの参加者さんが少しでも増えるようにと思いながら書きました。
後半はJPHAKCSの勝因分析です。今回、今後の参加者さんの参考になればと思いながら書きました。
良ければ読んでいってください!そしてコメントとか書いてくれると嬉しいです。
他の記事は読まないでください。恥ずかしいので...
JPHAKCSとは
公式サイトを見ていただくのが一番いいと思うので貼っておきます。 もともとオフラインだったらしいのですが、今はオンラインです。
感想文
感想文というより半分宣伝...
JPHACKSの良かった点
今回参加してみてよかったなーと思った点を3つにまとめました。
1つ目は発表会で他のチームの発表を聞いていてめちゃくちゃ感じました。どのチームも技術力が高くて、かつアイデアがとてもユニークなので、発表会を聞いているだけで楽しかったです。自分たちの発表前はそれどころではありませんでしたが...
2つ目ですが、これはJPHACKSならではの魅力かなと思っています。審査対象にgithubが含まれているのでどのチームもREADMEをかなり作り込んでいます。そしてこのgithubは誰でも見る事ができるので、コンテスト後に見て回ることができます。僕の個人的な「オシ」のリポジトリを貼っておきます。
- Voice Tagさん、技術力すごいし、僕がメンタル弱めな人間なのであったらぜひ使いたいと思った。
GitHub - jphacks/F_2108: Voice Tag -あなたの音声を付箋に。-
- ニコトレさん、アプリがデプロイされているので実際に遊べて面白い。
GitHub - jphacks/B_2101: 「にこトレ!」ミライ小町ちゃんと一緒に表情筋のトレーニングができるWebアプリケーション
- ブックロウさん、フクロウの目が光るの好き。システムの作り込みがすごい。
GitHub - jphacks/B_2109: ブックロウ - しおり型本管理システム / Bookowl - managing books with original bookmarks.
3 つ目は、参加学生にとってとてもありがたいメリットだと思います。Best Hack AwardやBest Audience Awardはもちろん、協賛企業さんそれぞれが提供する企業賞、イノベーター認定等、かなりの賞があります。単純に賞をもらえると嬉しいですし、自分の実績にもなります。こういうコンテスト好きです。
感想
結論としてしんどかったですが、楽しかったです。 同じ研究室4人で出たので、一緒に研究室で作業している感じがハッカソンって感じでした。 メンバー全員が就活中なこともあり「技術的にこだわる」というところをチームの目標にしていたので、ハッカソンをしながらもそれぞれが使いたい技術を使えたのが良かったなと思います。特に僕の場合はReact/TSが今回使うの初めてだったので、とりあえず動けばいいやではなく、時間をかけてしっかり理解しながら作業することができました。その結果、いつものハッカソンよりも確かな技術を身につけられました。
この発見は自分の中では大きくて、今後もアウトプット中もしっかりインプットすることを意識していこうと強く感じました。
あと、最後でしたが賞を頂くことができて、その後の懇親会で多くの企業の方や審査員の方に褒めていただいたのがとても嬉しかったです。
勝因分析
ここからはJPHACKSの分析です。
ちょっと僕の話をさせてもらうと、もともとコンテストとか、ハッカソンに参加するのが好きで、よく参加してます。普段僕が意識していることと、それを踏まえてJPHACKSのポイントを自分なりにまとめてみました。よければ参考にしてください。
ハッカソンで重要だと思っていること
基本的にコンテストはプレゼンで評価されます。 ハッカソンはGithubも評価対象ですがやはりプレゼンが大きな割合を占めています。
つまり審査員が共感・関心して評価してくれるようなプレゼンは何かを理解する事が重要だと思っています。
これまでのコンテスト・ハッカソンの参加経験からまとめるとポイントは以下の6つかなと思います。
- 課題に納得感があるか。
- 一貫性があるか。
- 独創性を感じるか。
- 技術的にすごそうと感じるか。
- 社会貢献性を感じるか。
- 収益性を感じるか。
僕は特に1の「課題に納得感があるか。」がコンテスト・ハッカソンで一番重要なポイントだと思っているのでこれだけ抜粋して書きます。
課題はプレゼン構成で一番初めに述べる内容で、その後のアイデアや技術はこの課題を解決するために存在しています。
つまりこの課題に対して審査員が納得しないと、その後のプレゼンも微妙に感じてしまいます。
ビジネスコンテストとかでよく審査員の人が指摘する「アイデアベースだよね」とか「それって本当に意味あるの?」っていうのはまさに課題がぼやけていることを指摘しています。
逆にこの課題がバチッとはまると、その後のプレゼンもそれっぽく聞こえるのです。
つまり課題定義がうまくいくか行かないかが勝敗を分けると僕は思っています。
課題出しのおすすめ
色々方法はあると思いますがめちゃくちゃおすすめなのが、自分が実際に当事者である課題を課題にすることです。
自分が当事者であると、実際のエピソードや心からの声を届けることで「1.課題に納得感を感じるか」の観点でめちゃくちゃ有利になります。
課題の当事者本人が言うと説得感が増しますし実際のエピソードも話しやすいです。
例えば
- 発表者:「就活中の学生」、課題:「ESで似たような内容ばっかり書くのがしんどい。」
だと誰しもが就活を経験していますし、発表者がまさに就活中だからこそ説得力も増します。
またその課題が他の人が気づきにくいものであれば更に良いと思います。
- 発表者:「研究中の理系学生」、課題:「被験者実験の準備+謝礼金手続きがめちゃくちゃしんどい。」
審査員は理系学生とは限らないので伝える力こそ必要ですが、もしできれば、独創性と言う部分で審査員を引きつけることができます。個人的に一番このパターンが強いと思っています。
逆に評価されづらいなと感じる例を上げると、
- 発表者:「学生」、課題:「日本は他の国と比べてフードロスが大きい」
- 発表者:「学生」、課題:「農家の高齢化が進んでいて日本の農業が消滅しようとしている」
かなと思います。
自分から遠いところだと、どうしても説得力は劣ってしまいますし、課題もネットを使えば出てくるような表面的なものになりがちです。
当然リサーチやヒアリングを頑張ればそこはカバーできると思います。ただ、確実に難易度は跳ね上がります。
そして何よりもここがいちばん大切だと思うのですが、せっかくプロダクトを作って課題を解決するなら、自分に関係ない課題に取り組むよりも、自分が普段から課題に感じていることに取り組むほうが楽しいですし、自分を含めて実際にユーザに使ってもらえるような素敵なプロダクトになると思います。
解決案・プロダクトアイデアのおすすめ
ここはひらめきだと思います。いっぱいアイデアを出すのがいいのかなと思います。
プレゼン作成のおすすめ
プレゼン作成は上の6つをわかりやすく審査員に伝えることを意識しています。 それぞれでよくやることを書いておきます。
- エピソードを入れて当事者であることをアピールしながら、若干オーバーくらいでもいいので熱く語る。
- 課題、原因、解決策を先に定義して、その後にストーリーを作っていきましょう。
- 自分たちのこだわりポイントやユニークな点をしっかり強調して、それがどうすごいのかをわかりやすく審査員に伝えましょう。
- 技術的なこだわりポイントをスライドでまとめましょう。なぜそれを使ったかも入れれると2の印象も上がります。
- コロナやSDGsのワードを入れましょう。2が失われないようにしましょう。(無理に入れなくていいです)
- マネタイズモデルを説明しましょう。
それぞれの具体例です。良ければ参考にしてください。
- これが課題だと考えています!実際の私達のエピソードを紹介します。といった苦しい経験がありました。私達は当事者としてこの課題を解決したいと強く思っています。
- この課題の原因は何なのか、ヒアリングで分析しました。そうするとこれが原因であることがわかってきました。この原因を排除するために私達はこれを提案します。
- 私達がこだわったポイントを紹介します。1つ目は〜です。これによりこの原因が解決できるとともに、こういう良いポイントがあります。
- 3と大体一緒です。
- 略
- 略
ここらへんはどうしても小手先のテクニックになってきてしまいます。本質的ではない感じがします... 。ただ、いい課題であれば自然と良いプレゼンになると思っています。
JPHACKSの分析
JPHACKSで今回感じたそれぞれの重み付けはこんな感じかなと思います。
- めっちゃ大事
- 大事
- めっちゃ大事
- 大事
- あればいい
- あればいい
その他重要そうだなと感じたところです。
- デモは必須
- カメラやセンサー、IoTといったオフラインのプロダクトがデモ映えするので強い
- プレゼンもかなり大事(課題説明や強みの説明)
- 事業として継続できるかも見られていそう。(開発をつづけてくれそうか?)
最後に
こんなに長い記事を読んでくださってありがとうございました!
またこのような楽しい場を提供してくださったJPHACKS運営の方々を始め、協賛企業の方々、そしてチームメンバーに改めてお礼申し上げます。