「嫌われる勇気」を読んで
「嫌われる勇気」を読んで
「嫌われる勇気」とは岸見一郎さんと、古賀史健さんが書いたアドラー心理学の入門書です。僕はもともと心理学なんて触ったこともなかったのですが友人の勧めにより本書を読みました。
あらすじ
この本では強い劣等感を抱いた「青年」と、アドラーの教えを説く「哲人」の対話によって物語が進んでいきます。
青年はアドラーの教えに対して批判的であり、哲人の言動に対しても食って掛かっていきます。
哲人はそんな青年の攻撃的な意見に対し、その意見を否定し、アドラーの教えを説きながら少年の心情を分析し、解決策を見出していきます。
見どころ
この青年が抱いている劣等感は誰しもが一度は抱くであろう感情であり、それに対する哲人の会とはまるで自分が諭されているようにも感じ、本書を読んだ後にはきっと読む前と物事の見方が変わってくるでしょう。
感想
一番の印象は心理学は難解な文学だということでした。本書では、哲人が青年の考えに対して別の見方をしてみなさいと諭す場面が多くありました。しかし、同じ場面を自分に当てはめて考えた時にどうしても別の見方はしっくりこないものが多くありました。確かに哲人が勧めた別の見方は理論的にも正しいのですが、一度持った考えに対して見方を変えるというのは、だまし絵のようになかなかうまくいかないものです。これは僕が若い年齢で経験が少ないというのもあるのでしょう。よりもっと精神的に成長したときにこの本をまた読んでみると哲人の考えがしっくりくることを願います。